【同族】┣╋┫┗╋╋┫【嫌悪】

 万人に向けた扱い易い3段変速や4段変速のMT車=ベーシックMT車。好事家に向けた煩わしい5段変速や6段変速のMT車=プレミアムMT車。郵便配達などの業務に向けた二輪の半自動MT車が何故に3段変速や4段変速を堅持なのか、更には、旅客輸送などの業務に向けた乗用車が何故に3段変速や4段変速のMT車が主流だったのかを考えると分かる話。今時のMT車=賭博や酒やタバコ等と同様の嗜好や道楽の部類ゆえに「普通に操りたいだけなのに、どうして5段変速や6段変速も必要なの?」と疑問を抱いて正気。自動車メディア業界の輩が狂気。

【B110/変速比】

B110/フロアシフト・4段MT車(1200GX)

回転数(rpm)=6000回転で計算。

最終減速比(ファイナルギヤ)=3.900:1

駆動輪=6.00-12(偏平率88%)

 

B110/フロアシフト・5段MT車(1200GX-5)

回転数(rpm)=6000回転で計算。

最終減速比(ファイナルギヤ)=3.900:1

駆動輪=6.00-12(偏平率88%)

第1速

【4段MT車/5段MT車】3.757:1

((((6000×60)÷3.757)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=44.2302488990145km/h

(1-(44.2302488990145-44.2302488990145)÷(44.2302488990145-0))=1.00速

(1E68÷3.757×(0-(1E68-3.757)×(0-1÷(1E68÷3.757))÷(1E68-3.757)))=1.00速

第2速

【4段MT車】2.169:1

((((6000×60)÷2.169)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=76.6127455572141km/h

(2-(76.6127455572141-76.6127455572141)÷(76.6127455572141-44.2302488990145))=2.00速

(3.757÷2.169×(1-(3.757-2.169)×(1-2÷(3.757÷2.169))÷(3.757-2.169)))=2.00速

 

【5段MT車】2.374:1

((((6000×60)÷2.374)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=69.9970703932592km/h

(2-(76.6127455572141-69.9970703932592)÷(76.6127455572141-44.2302488990145))=1.80速

(3.757÷2.374×(1-(3.757-2.374)×(1-2÷(3.757÷2.169))÷(3.757-2.169)))=1.80速

第3速

【4段MT車】1.404:1

((((6000×60)÷1.404)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=118.356869739029km/h

(3-(118.356869739029-118.356869739029)÷(118.356869739029-76.6127455572141))=3.00速

(2.169÷1.404×(2-(2.169-1.404)×(2-3÷(2.169÷1.404))÷(2.169-1.404)))=3.00速

 

【5段MT車】1.659:1

((((6000×60)÷1.659)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=100.164584155273km/h

(3-(118.356869739029-100.164584155273)÷(118.356869739029-76.6127455572141))=2.56速

(2.169÷1.659×(2-(2.169-1.659)×(2-3÷(2.169÷1.404))÷(2.169-1.404)))=2.56速

第4速

【4段MT車】1.000:1

((((6000×60)÷1.000)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=166.173045113597km/h

(4-(166.173045113597-166.173045113597)÷(166.173045113597-118.356869739029))=4.00速

(1.404÷1.000×(3-(1.404-1.000)×(3-4÷(1.404÷1.000))÷(1.404-1.000)))=4.00速

 

【5段MT車】1.254:1

((((6000×60)÷1.254)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=132.514390042741km/h

(4-(166.173045113597-132.514390042741)÷(166.173045113597-118.356869739029))=3.30速

(1.404÷1.254×(3-(1.404-1.254)×(3-4÷(1.404÷1.000))÷(1.404-1.000)))=3.30速

 尚、興味深いことに「(1.659÷1.254×(3-(1.659-1.254)×(3-5÷(1.659÷1.000))÷(1.659-1.000)))=3.98速」で、即ち、5段MT車の4速の計算上の最高速度は、5段MT車の3速の計算上の最高速度とトップギヤの計算上の最高速度との中間。

第5速

【5段MT車】1.000:1

((((6000×60)÷1.000)÷3.900)×((((6.00×2.54)×88%)×2)+(12×2.54))×π)÷100000=166.173045113597km/h

(4-(166.173045113597-166.173045113597)÷(166.173045113597-118.356869739029))=4.00速

(1.404÷1.000×(3-(1.404-1.000)×(3-4÷(1.404÷1.000))÷(1.404-1.000)))=4.00速

 即ち、先行のRT55(M)と違って、B110においては「4段MT車も5段MT車も出足とトップスピードとが同じで、中間加速が違うだけ」の構成。

 文献に依れば「変速比幅(レシオカバレッジ)が同じでも、変速段数が多いギヤBOX」や「変速段数が同じでも、変速比幅が狭いギヤBOX」を相対的に「クロースレシオ」や「クローズドレシオ」と呼ぶ一方で「変速比幅が同じでも、変速段数が少ないギヤBOX」や「変速段数が同じでも、変速比幅が広いギヤBOX」を相対的に「ワイドレシオ」や「オープンレシオ」と呼ぶとのこと。 

 B110の4段MT車のシフトパターンは、現在のMT車でも定番の「コンベンショナルパターン」を採用で、渋滞などの低速走行で在りがちな1速⇔2速の反復シフト捌きが容易で、1速~4速の間のギヤチェンジで強いられる「斜行の反復シフト捌き(2速⇔3速)」も1回で済むことから、粗方4速までの加速能力で勝負が決まりがちなドラッグレースに最適で、即ち「低中速域での加速能力に寄与のシフトパターン」と云える一方で、B110の5段MT車のシフトパターンは、古のF1やイタリア製やドイツ製の高級スポーツ車で御馴染みの「ドッグレッグパターン」を採用で、1速を発進専用ギヤと見做すことで、2速~5速の間のギヤチェンジで強いられる「斜行の反復シフト捌き(3速⇔4速)」が1回で済むのが特徴で、2速⇔3速の反復シフト捌きも容易なことから、ダウンシフトに依るエンジンブレーキを多用の周回レースやスポーツ走行に最適で、即ち「中高速域での減速能力に寄与のシフトパターン」と云えるかと。 尚「1速での発進が前提のスポーツ車に用いられるドッグレッグパターン」と「負荷の軽重に応じて2速での発進も許容の乗合車や貨物車に用いられる疑似ドッグレッグパターン」とでは、形態が全く同じと云えども、意図や用途が全く異なる「似て非なるもの」なので注意。

以上。